価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

今後の株市場の見通し

11月の日経平均株価は前月末比+713円高で終わりました。

 数字上の上げ幅はありますが、10月の上昇相場と、11月入った直後はかなりの勢いで上昇が観られたことを考えますと、案外小幅な動きに留まった感があります。

 11月の日経平均の高値と安値の差は909円しか無かった点からしましても月初を除けば揉み合いが続いた相場であり、安くなると買いは入りますが、先月の勢いは無くなったような気がします。中田個人としては来月以降の日本株の展開は以下のようになるかと思います

 

  1. 昨年のトランプ相場と同じく長期間の揉み合いが続く
    昨年はトランプ大統領当選した2016年11月に大きく株価は上がりましたが、翌々月の2017年1月以降の株価は揉み合いが続き、今年の9月近辺になるまで大きな上昇を見せませんでした。これと同一の展開となるなら、来年の夏頃まで株価は今の水準付近に留まる形となりそうです。
  2. 2015年夏と同じく調整的な急落が始まる
    2015年5月に日経平均株価は2万を突破した後、揉み合いが続き同年8月から9月にかけて急落しました。その後は一旦持ち直しましたが同年12月から再び下落に転じ、翌2016年6月のブレグジットの調整まで下落し続けました。

    中田は個人的に2の可能性が高いと感じます。といいますのは現在の株価水準が主要な月足の移動平均線から見るとかなり上方に乖離した状態にあるからです。


例えば18ヶ月移動平均線との乖離を観ますと、2015年5月は+23.67%上方に乖離していました。一方2016年12月の乖離幅はわずか7%です。

そして2107年11月末時点の乖離幅は+19.97%と2015年5月に近い水準です。

もっとも、乖離幅が20%を超えたら毎回下がっているかというとそうではありません。アベノミクス相場の初期の2013年4月や5月頃は乖離幅が40%を超えた時もあります。

ただこのような時は相場の勢いは続くもので、今月11月の株価が10月並の勢いで上昇したのなら同様の展開は期待出来たかもしれませんが、持ち合いになった現場では同一の展開は期待薄に思えます。

 月足チャ-トからも12月の株式市場は警戒感を持って見るべきと思えます。