一流経営者が語る貸借対照表を観る際のポイント
先日一流の経営者が損益計算書を観る際の見方のボイントをお伝えしました。利益の名称や中身が何であるかを覚えるより、各企業の利益の大きさに注目する考えでした。
その考え方はもうひとつの重要指標である貸借対照表でも適用されます。貸借対照表を観る上でのボイントは
固定資産と流動資産との大きさに注目することです
流動資産は会計上で現金や有価証券といった現金化しやすい資産のことを示し。固定資産は土地や建物のように現金化するのに時間のかかる資産のことを言います。
貸借対象表に占める固定資産と流動資産の大きさでその業界や企業がどのような特徴を持っているかの違いが分かります。
次いで観るべきは貸借対照表と先週お話しした損益計算書の大きさを見比べることです。業界的な傾向として金融系は貸借対照表の大きさが損益計算書の大きさより大きくなりがちですし、小売業は損益計算書の大きさの方が貸借対象表より大きくなりがちです。
一方で同じ業界の優良と言われる企業同士でも大きさが異なる場合があります。以下の動画ではアサヒビールとキリンビールの財務諸表の内容の違いから両企業の取る戦略の違いが読み取れる点を説明されています。ビール会社なんてどこも同じだと思われている方は参照されることをお勧めします