仕事の問題はなくならない

仕事をしていますとストレスが溜まる方は多いと思います。毎日問題が山積み、管理職として部下を抱えている方には中田にも分からない悩みを抱えている方もいると思います。

数年前の中田もストレスを抱えていました。丁度新しい企画を始めたばかりのこともあり、集計ミスは起こるは、想定外のトラブルは起こるかで毎日何らしかの問題がおきていました。

当時の私は、どうしてこう問題が山積みなんだとイライラしていて、問題がなくなる事を理想の状態としていたのですが、あるセミナーに参加した際に講師であった方が言われた事がきっかけになって考え方を変えたのです。

「皆さんは仕事の問題がなくなればいいと思っているかもしれませんが、仮にあなたが社長になったとしても仕事の問題はなくなりません。今抱えている問題はなくなるかもしれませんが、別の次元の問題が生じるだけなのです」

従業員としての悩みは仕事をするうえでの直接的の悩みですが、社長ともなれば従業員の雇用の事や大企業であれば日本経済やグローバル経済の事を考えなくてはいけません。サラリーマンを辞めて事業を立ち上げた人であれば職場での人間関係の悩みはなくなるかもしれませんが、資金繰りや顧客集めのマーケティングの事を考える必要があります。

要するにどんな立場であっても問題はなくならていのですから、後は仕事の問題に対して、あなたがどう取り組むか次第なのです。問題が出てくる度に落ち込むのではなく、「また出てきましたか今度はどのようにお相手しましょうか？」と言った感じで余裕をもって取り組めばいいのかなと思います。

御釈迦様の言葉に人生は「一切皆苦」であるというものがあります。人生は苦しみに満ちているという意味です。だだ、苦しみに満ちているので絶望し、後ろ向きになるのではなく、苦しみに満ちているのが分かっているであれば、その苦しみとうまく折り合いをつける方法を学ぶべきだという意味だと私は解釈しています。

仕事の問題もおなじです。なくならないものであるなら、露骨に喧嘩を挑むのでなく、うまく折り合いを付ける方法を学ぶのがバランスワーカーの生き方ではないかと私は思います。