価値探究の道

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先週の女子柔道問題に思う

先週話題となりました、女子柔道の選手が代表監督を告発、辞任となった問題ですが、中田個人としては昨年のオリンピックで日本柔道が結果が伴わなかった要因は、ここにあるのだなと思った次第です。

オリンピック直後は特に男子柔道で監督の指導力不足が糾弾され、男子の柔道の篠原監督が更迭されましたが、今回の問題ではっきりしたのは根底にあるのは監督個人の指導力と言うべきよりかは

柔道連盟の組織自体に問題があるという点です

もっと言いますと組織のトップ層に危機意識が乏しい事が、問題の根底にあると思います。

今回の件は女子柔道の選手が、練習中に暴力を振るわれた事を連盟に申し出たが、その対応結果に不満を持った選手たちが日本オリンピック協会に申し出た流れになっています。これを会社に例えるなら、ある職場における上司のパワハラを社員が会社の人事部に提言したが満足のある対応はしてもらえず、労働基準監督署に訴えでたようなものです。

そのような事が起こった場合と普通、上司の個人の問題でもあると同時に会社の組織としての対応のなさが非難されるのが普通と思います。今回の件も女子代表の監督である園田監督個人の問題として考えるのは視点が狭すぎ、監督辞任で事が終わったと思うようでしたら、いずれ似たような問題が再発すると思います。

柔道連盟は最初の訴えがあった時にもう少し真摯な調査をすべきだったと思います。今回の件では監督の指導方法に行き過ぎがあったのは明らかかもしれませんが、逆に単に選手が我儘で訴えを起こしているケースも考えられなくもなりません。それなのに当事者だけに聞き取りで対応を終了させ、周りの選手や監督に対しても聞き取りを行わないでどうやって冷静な判断を行えるというのでしょうか。

初動対応でちゃんとした対応を行わず、結果的に世間を騒がす大ニュースになってしまったのですから、これはトップ層の対応が不充分であった、この問題に対して全く危機意識をもっていなかった事によるツケが回ったと言っても過言ではないと思います。

柔道連盟自身が今回の件に対してどのように対応策を採るかは分かりませんが、トップ層が辞任するなり、しかるべき人事異動がない限り効果のある対応策は行えないかと思います。中田個人としては次のブラジル五輪を行った際に、柔道界にとって結果的に今回の事件が起こったよかったと思えるような事になる事を願いたいところです。