価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

寄付の考え方

ビル・ゲイツなどもそうですが、アメリカの成功者はよく寄付をします。アメリカ人の書いた成功する為の本には、寄付をする事は成功を収める為に必須の事だと書かれています。

中田もその影響を受けました事もあり、一時期は収入の1割程度の金額を、一定額寄付に回していた時期もあります。ただその間に収入が増えたかと言いますと、増えた事は増えたのですがそれ程驚くべきペースではありませんでした。

そんな時に読んだのがこちらの本でした
筆者の本田静六氏は戦前の大資産家で、晩年はほとんどの資産を寄付された日本版のビル・ゲイツのような事をされた方です。その氏が著書の中で寄付についての考え方を書かれていました。

氏は数多くの寄付に応じられた方ですが、月収の一定額を寄付に回す事はされていなかったそうです。あくまで自分のふところに余裕がある時に、寄付に応じていたそうです。

定期的な寄付にメリットもある事は理解をしつつも、仕事を行っているとどうしても手持ち不如意になる事がある。そんな時にも一定額を常に渡すのは自分も苦しい。

また、相手にしても継続的に寄付を貰っていると、それをあてにしてしまうもので、いざ渡せなくなったと言ったら相手にも迷惑をかけてしまう。だから、寄付は一定額を常に渡すのでなく、自分に余裕がある時にまとめて渡すようにしているとの事だったのです。

この本を読んだ頃丁度中田は結婚を決めた時期でした。今までと同じペースで寄付を続けるとさすがに生活に余裕がないと考えていた時期でしたが、今まで続けていた寄付を止める事に何となく怖さを感じていました。

ただ、日本の資産家が寄付は余裕のある時でいいとの教えを書かれていましたこともありましたので、寄付は先方に求められる最低金額だけを毎月納める事にしました。

その後の経過を言いますと中田の資産は寄付を止めた後の方が増えました。勿論寄付を止めた事が要因ではないのですが、人に与える額を減らしたからと言って、アメリカ人の成功者が言うようにお金は減る事はなかったのです。

そもそも寄付をしろという考え方は、自分他人に与える事が出来るだけ余裕のある人間だと感じる事が主な目的であり、自分でも負担と思うような金額は払う必要がないのではないかと思います。

ただ2年前に発生しました東日本大震災の時は別にしました。あの時は中田は日本赤十字に自分でも多めだなと思う金額を寄付しました。本田静六氏の教えに従うのであればあのようなタイミングで寄付を行わないのは間違いだと思ったからです。「与える」事は重要とは思いますが、行きすぎた「与える」はバランスワーカーの考え方としては正しくないかなと、今は考えている中田でした。