価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

WBCで思った事

3月頭から行われていた野球のワールドベースボールクラシック(以下WBC)が終わりました。優勝はドミニカ共和国で日本は残念ながら3連覇を逃した形になりました。

中田個人としては始まる前も全く盛り上がりに書いていたWBCが、3/9の台湾戦のお陰で途中からは随分盛り上がったのではないかと思うのですが、日本が決勝ラウンドで敗退したのはやっぱりと思う気がありました。

何故なら1つは、山本監督を初めとしたチームの目標が「アメリカに行こう」であった点。もうひとつは前回・前々回大会に比較すると「本気になって取り組む度合い」が違っていたからです。

まず目標設定に関してはよく言われる事ですが、アメリカに行く事を目標にしてしますと、目標であるアメリカ行きが決まった瞬間にモチベーションは大きく下がります。当初目標としたアメリカ行きを達成した瞬間に緊張感が緩む、少なくともこれで負けても日本のマスコミには非難されないだろうと言った雰囲気があったのは否めなかったような気がします。

甲子園等の初出場校が目標以上の結果を出してしまう事もよくありますが、それは自分達の野球に徹したり、試合を楽しむといった事を目標にしたケースが多いと思います。プエルトリコに惨敗した試合を見る限り日本は全体的に焦りの雰囲気があり、内川選手の走塁ミスも焦燥感から生まれたものではないかと中田は思います。

焦りは結果を求める人間が、予定よりもうまく進捗が行かないから起こる感情だと中田は考えていますので、あの試合の日本は試合に勝つと言う結果だけを求めるあまり、悪循環に陥り誰もそれを修正できないまま敗れてしまった気がします。

もしあの試合で、もともと「アメリカに来れただけでも上出来なのだから、気楽にやろうぜ」の雰囲気があれば、少しは試合の流れも変わったのではないかなと思いますが、終わってしまった今となっては仮説でしかありません。

後優勝したドミニカ共和国と比べますと、日本の代表入りしたメンバーの質が違いすぎました。現役大リーガーが一人も参加しなたっか日本に比較しますと、今回のドミニカのメンバーは現役大リーガーだらけで大会に挑む意気込みが違いました。

大リーグ―の各チームが有力選手をWBCに送り込みたがらない事情は周知の通りで、開催国アメリカにしても最強メンバーを編める事は出来ませんでした。そのあたりは選手の個人的な事情や開催前に興業権の事等色々揉めた事も絡んでいるのでしょうが、一番本気で優勝を狙いにいき、戦力を初めとして準備を徹底したドミニカがちゃんと結果を出したと考えるのが筋だと思います。

次回のWBCが開催されるかどうかは分かりませんが、大リーガー抜きの日本が、プエルトリコに勝つ事が出来なかった事は、過去2回のWBCの優勝は過去のものとして考え、日本のベースボールが本当の意味でレベルアップする機会になる事を願ってやみません。