価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

戦略がまずい原因

近頃は企業戦略に関する本をよく読んだので思うのですが、いい戦略というのはなかなかないのが現状のようです。

そもそも戦略といいますのは、企業がある目標を達成するための最適な手法として考えられるものです。ですからいい戦略がないと言う事は、目標が適切でない事を意味しています。

更に言うのであれば適切な目標は、このような事をしたいとの企業理念があって初めて生まれるものであり。適切な目標が設定できない企業とは、企業理念がしっかりしていないかもしくは、そももそ企業理念のようなものがない企業だと言えます。

しばしば適切でない目標の例で多いのが実は、売上高や利益を○○%伸ばすとの目標だとのことです。ほとんどの企業がこれを目標としていると思いますが、こうした数値を目標にしてしまうと数値だけが一人歩きしがちです。

場合によっては、数値目標を達成するためにありとあらゆる手段を行うようになり、人によっては不適切な対応手段を取りかねない事になってしまいます。

確かに売り上げや利益がないと会社経営は成り立つ事はありません。ただ利益や売上高は企業の理念を達成する為のひとつの手段であり、その事が目標となってはまずいのです。人間の体に例えると、利益は人間にとって血液なようなものですが、血液の為に人間が生きているのではない事と同じことなのです。

企業理念が「継続的な成長」を目指す、売上高や利益を毎年2割伸ばすといった目標を掲げる企業は結構ありがちですが、こうした企業の立てる戦略はほとんどの場合お粗末になるか、うまくいかなくなるのがオチと思います。

こう見ますと、多くの会社(中田の会社を含めて)の目標は戦略をもっていてもしっかりした経営理念を持っていない、経営理念はあるが書いてあるだけで意識されていない場合がほとんどだと思います。

ただ会社に理念がないから仕方がないと思うのではなく、そこは個々人がうちの会社はこうあるべきだとの理念を持つべきではないかと思います。

そもそもリーダーとなるべき人は、方向性を示す際に理念を語らなくてはいけませんし、企業の幹部や社長となる人は、その立場になったから理念を意識するようになったのではなく、もともと理念を持っていたからこそその立場になったかもしれませんのですから・・・