価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

一見都合のいい状況は危険

先日六本木に行って来て、とある展示会を見に行った時の話です。その展示会はかなり混んでおり、前売り券を買った中田も夫婦共々ならばなくてはいけない位でした。

30分程待った後、ようやく引換の窓口の並べる列がの所まで来たのですが、入場券を引き換える窓口が二つありました。ただ同じ列なのですが見てみますと、片方の列の方が明らかに2組程列が短くなっていました。一見すると、短い列の方が合理的なのですが中田は何となく嫌な予感がしました。

ただ、嫁の方は明らかに短い列の方に並ぼうとしていましたし、長い列に並ぶ合理的な理由は確かにもありませんでしたので、中田も従ったのです。

最初は順調に例が短くなったのですが、あるところで急に止まってしまいました。前を見ますと中田の列の4組程手前の団体がチケットの引き換えに妙に時間がかかっているのです。良く見ると外国人の団体で、チケットの引換の件で係員の人とあれこれ言い合っています。

そうこうしているうちにも隣の列の方がどんどん捌け、列が分かれる際には中田達の後ろにいたカップルの方が先に入場してしまいました。結局その外国人団体を捌くのに5分以上時間がかかり、嫁曰くもともと中田達より3組後にいたカップルにも抜かれてしまったという事です。

中田が先程の状況に対して嫌な予感を持ったのは、ことわざの「人生塞翁が万事塞翁が馬」を思い出したからです。一見すると都合のいい状況が必ずしもよい結果に結びつくとも限らないし、一見悪いと思った状況が逆によい結果に結びつく事もあるからです。

本来列の長さが同じである筈なのに、中田の眼前に来たときに列の片方が短いとのは普通でない状況です。そんな際に一見好都合の条件に引かれますとろくな事にならない事が多いようです。

勿論全ての都合のよい状況にとびつくなと言っているわけではありません。個人的な見解を言いますと、飛びついてよい都合のいい状況とは本人が駄目だと思ったり、苦戦を覚悟した状況で都合のよい事が起こった時ではないかと思います。

最初から都合のいい状況は危険ですが、交渉をしたりするうちに突然状況が好転した時はそれは飛びついてよい状況かと思います。逆に言いますと、これも都合の悪いと思った状況が好転することですので、やはり一見して都合のいい状況は見送る、もしくは逆の道を行くのが正しい選択ではないかと今回の件を通じて感じた中田でありました。