価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

西洋と東洋のバランスを取る

先日とある友人と飲みに行った時の話です。その友人は中田が以前よく参加していたセミナ-に今でも参加しているので、最近の様子はどうかと聞きました。

彼が言うにはセミナ-の施行回数や指導者の数は増えたのですが、クオリティに関しては疑問に思うとの内容でした。

社長が外国人の方に代わって以降特に法人営業を強化したとの話は聞いていました。確かに中田も以前本社オフィスに遊びに行ったことがあります。確かに施設等のレベルは上がっているのですが、肝心の教える内容については懸念が残る展開になっているようです。

中田がそのセミナ-に参加したころの経営者は日本人の方でした。教室も結構古めのビルで行われていましたし、それ以上に本社に一度遊びに行った際はこんな狭いビルにあるのかと驚くような場所にありました。ただ教えていただいた内容は深く感銘を受けるものでしたし、指導者の方も数は少ないながらも指折りの方から指導をいただいた印象を持ちます。

その頃はもう少し商売の仕方を変えれば、もっとこの会社は大きくなるのだろうなと中田は感じていました。そして今新社長になってマ-ケティングを強化した結果売り上げは立つようになったようですので、中田の予感は正しかったとも言えます。

ただ不安は指導内容のクオリティが下がることにより、日本人社長の頃に行われた「口コミ」による営業が期待できるかという点です。以前ほとんど営業しないにも関わらず売り上げが立ったのは、受講した方が他の人間に推薦する「口コミ」の要素がかなり強かったと聞いています。とある企業の社長が受講して、社員全員に受講を義務化したような話もありましたので、そういったことで営業が成り立っていたようです。

日本人的な目先の売り上げを追わないゆっくりした経営で、指導者の方もほぼ自前で育て、質を高めた結果売り上げがついていくようになったと言えるのです。

その一方で外国人の経営者の考えは、会社という組織を使ってどれだけ利益を高めることが中心になるので運営が違います。売り上げを高めるために営業は強化しますし、指導者も育成するよりもともとプロの方に依頼をして数を確保しようとします。利益を拡大する観点からは合理的なことですが、クオリティを維持できるかには中田も正直疑問を感じます。

バランスワ-カ-を称する中田からしますと、日本人的な経営と西洋的な経営の丁度真ん中あたりが最もよい状況なのではないかと思えます。とはいえ、一度反対方向に動いた振り子が逆方向に行くには行き着くところまでいかないとわからないのが普通です。

今後のセミナ-の運営がうまくいくことを祈りながらも、悪くなる可能性を否定できないなと考えている中田でありました。