個人の戦略

最近マ－ケティング戦略や戦争の戦略本を読むことが多かったです。戦略と言うと何かと難しい言葉に聞こえますが、中田が理解した戦略の鍵は

「戦力の集中。もっと言うと、何を捨てるか」であると思います。

自分たちの強みを見つけて、勝てそうな分野に戦力（会社で言うと経営資源）を集中させる。他の対して重要でないものにはそれ程エルネルギ－はかけない。これが戦略の要諦のように思えます。

いくら自分たちの戦力が強いからと言って、脈絡なく戦線を拡げますと太平洋戦争時の日本軍のように中国・アメリカとやたら戦線を拡げて、結果何の成果も出ないといったことになりかねません。

そのあたりの加減はシュミレ－ションゲ－ムをする人ならよく分かっていると思います。戦争ゲ－ムでは、相手の戦力や国力も調べれば分かりますので自分よりはるかに強い国に戦いを挑んでは滅んでしまいます。自分たちの勝てそうな国を攻めるのが基本であり、勝てそうな分野に戦力やエネルギ－を投入するから勝てるのです。

最近中田が思うのは、戦力を集中する事は企業だけでなく個人が生きる際にも同じことが言えるのではないかという点です。仕事で自分の強みと思う分野が見つかったのであれば、強みの拡大に集中する。会社の仕事に集中する時期は集中する。学ぶ時期は学ぶことに集中する、家族と過ごすことが大切だと思ったのならそれに集中する。そして、休養が必要だと思ったら、とことん休むことです。

世の中には器用な人間がいるのは確かですが、人間は基本それほど器用なものではありません。戦略の話がこれだけ集中する事の重要性に力点を置いているのも、ひとつのことに集中したほうが人間として強さが出るからなのではないかと思います。

諺にも「二兎追うもの一兎も得ず」とあります。あれもこれもと手を出しがちな人は、一度一転集中も考えてみてはいかがでしょうか。得るものがあると思います。