価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

人間の自尊心について

今日は人間関係について書こうと思います。以前デールカーネギーのセミナーで学んだ人と接する時の原則が3つあると書きました

①人を批判してはいけない
②人を非難してはいけない
③人を批評してはいけない

何故自分が間違っていない時に、人を非難したり、批評してはいけないのかと疑問に思ったのですが、ある時人間が生まれながらに持っている性質に気付きました。その性質とは

「人間は多かれ、少なかれ自尊心を持っているという」ことです。

自尊心=自分や自分の所有物を大切にしたい/自分を守りたいと思う気持ちと言った方が分かりやすいかもしれません。

あなた自身は、相手の間違いを正したいと思って批評や批評をしているのかもしれませんが、相手はあなたの言っている言葉の意味を恐らく聞いてはいません。

相手の気にしているのは、あなたが自身の大切な「考え」を変えさせるべき攻撃を仕掛けていることで、自らの自尊心が危機に瀕している点です。あなたが相手の考えを変えさせようと努める程、相手は自らの自尊心を守るべく自分の考えを変えようとしなくなるなのです。

人は一般に、周りの状況に合わせて自分の考えを頻繁に変えるものですが、ひとたび他人が自分の大切な考えを変えさせようと試みると驚くほど頑強に抵抗します。

人間は自分の所有物に普通固執する傾向があり、それが「お金」や「モノ」だけでなく「考え」であっても同じことなのです。

何故人が一様に自尊心を持っているかについて、私なりに考えたのは我々自身が生まれる際に大変な競争をくぐり抜けているからではないかと思います。

我々が生まれる際は、一つの卵子を巡って、何万もの精子が競争し奇跡的に勝ち残ったひとつが我々誕生に繋がっているのです。その苛酷な競争を生き抜いてきた人間が、一様に自尊心を持っていても何ら不思議はないと思います。

他人と良好な人間関係を構築したいのであれば、批評や非難といった相手の自尊心を傷つける行為を行うべきではありません。人と付き合うと言うとことは、他人の自尊心とうまく折り合いをつけることではないかと私は思います。