オリンピックを見て思う事

メダル獲得が続く今回のロンドンオリンピックですが、前半戦を見ていて少し気にかかることがありました。同じ銅メダルを取ったのに、柔道の日本代表の選手は「金メダルでないと意味がないのです」と自己否定的な態度を取ったのに対して、水泳やアーチェリー団体で銅メダルを取った選手は嬉しい態度を取っていたのです。

柔道の選手は勿論金メダルを狙える実力があったのに、3位に終わった事に対する不甲斐なさから発したコメントかもしれませんが、中田からしてみますと前者と後者の比較では、後者の態度の方がいいのではないかと思います。

前者は自分にない金メダルの方にマインドが向いているのに、後者と今ある銅メダルにマインドが向いているからです。金メダルを取れると思っていた選手もまずは、銅メダルを取れた自分を肯定して更なる高みを目指す態度にしないと、銅メダルを取ったのに自分は駄目な人間だと思う事になりかねません。

デールカーネギーの「道は開ける」にイギリスのサミュエル・ジョンソンによる次のような言葉が書かれていました

「あらゆる物事の最も良い面を見る事は、100万ポンドの収入より価値がある」

本来は悩み事を解決する為考え方として書かれている内容ですが、期待ほど結果の出ていない日本柔道界にこの言葉を捧げたいと思います。