人の行く裏に道あり花の山
中田は仕事で株の売買をしていましたので、株や相場の格言に触れる機会が多くありました。その中でも中田が今でも物事を考える時の指針にしている言葉を今日は紹介したいと思います。それは
「人の行く裏に道あり、花の山」です。
かなり有名な格言ですので、ご存知の方も多いと思いますが、お花見等で有名な場所の桜は確かに綺麗ですが人が多くてゆっくり見れたものではありません。逆にひとつ裏通りの人のこない道を歩いても、立派な花は見つけられるもので、その方が周りを気にせずにゆっくに花を楽しめるということです。
相場の世界では他の人と同じように考えてはいけない、人と逆の事を考くらいの発想でないと丁度よいという戒めの言葉としてよく使われます。
株で儲けるには、自分が買った値段より、高い値段で株を売らなくてはいけませんが、逆に言いますと自分が買った値段よりも高い値段でその株を買ってくれる誰かを見つける必要があるです。
そのような構造ですので買い手が少なく、多くの人がここは買い場ではないと判断している段階で買う方が、後から買い手が増えてきますので利益を上げる事が期待しやすい。
一方で株価が上昇して買い手が増えている状況では自分より高い値段で株を買おうとする人が少ないので、利益を上げるのは難しくなると言う考えです。
もっとも株の世界では、この法則を鵜飲みにしているだけでは破産しかねません。人と違う判断をすると同時に、自分の判断が過っていた際のリスクをどの程度取れるかの計算をしないと生き残る事は難しいでしょう。ただ私自身はこの法則はビジネスの世界で使用した方がより適用されるのではないかと思います。
最近テレビ番組で、ヒット商品がどのように売れたかのエピソードを良く語られます。そこで良く見られるのはヒットになった商品を上司に話したり、会議で歯発表した際にほとんどの人から反対されたのだが、試し程度の気持ちで世に送り出した所思わぬ大ヒットになったいう話です。
(あの昭和の大経営者である松下幸之助さんも商品会議で全員が賛成するような商品は売れないとおっしゃっていたそうです・・・)
会議をスムーズに進めるには、反対が少ない方がいいのでしょうか、賛成が多すぎると企画そのものがうまくいかない恐れがあります。反対者の多い企画を成功に結びつけるには、人を説得する人間関の係術がやはり必要だと思います。