価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

父の述べた事

中田の父は結構な仕事に人間でした。若い頃は土日出勤は厭わない人間でしたし、中田が物心ついた後も土日はゴルフ(恐らく接待)に出掛けておりほとんど家にいない人間でした。

そんな父もさすがに定年してからしばらくは、家でじっとしている時期もあったのですが、ここ数年は随分活動的になってきました。父の行動が変わった理由は正直定かではありませんが、中田には思い当たる事がありました。その頃に父と飲んだ時に父がこのような事を話していたからです。

父「先日会社の同期のSさんが亡くなってな。葬儀に行ったんだ」
私「ふ~ん、結構早く亡くなられたんだね」
父「ああ癌だったそうだ。同期と言ってもSさんは、一流大学を出てうちの会社の社長にもなった人や。1年前に協会の会長を辞められてやっと悠々自適の身になったばかりなんや」
私「・・・」
父「ただ退職してからはずっと闘病生活が続いていたらしく、とうとう亡くなられた。Sさんの人生は仕事ばっかりで、老後を楽しむ暇もなかった分けで、わしのような人間が言うのはおこがましいかもしれんが人生の幸せなんてものは最後までならんと分からんもんやなと・・」

その後父は一人で車に乗って旅行に出かけたり、田舎暮らしを体験しに数カ月家を空けたりと、自分のやりたいと思っていたと事は積極的に取り組むようになったと思います。先日70歳の誕生日を迎えたのですが、ウチの嫁が驚く程元気に過ごしています。

これは中田の想像ですが、父は生きているであれば自分のやりたいと思った事を後悔なくやりたいと思っているのだと思います。家で老けこみそうな頃と比較しますと、今の父の状況の方が中田は望ましい思っています。

父の一言はバランスウォーカーとしての中田にも影響を与えました。「たとえ今の状況が悪かったとしても人生は最後になるまで幸せかどうか分からない。出世やお金に拘る人生を過ごしたとしても、それが幸せつながるか分からない。父から教えてもらった貴重な教えを忘れないよう今後の人生に生かしていきたいと思います。