ブロ意識
先日のゴルフで石川遼選手が優勝した後のことです。あるテレビのアナウンサーが石川遼の優勝を誉めたたえるのはいいのですが、そのコーナーの最後に「国内のゴルフトーナメントが後何試合程度残っているんだっけ?」と平然と聞くのを見て唖然としました。
その番組ではかつて件の石川遼選手もゲスト出演した事がありますし、その方自身もトーナメントのプロアマ戦に出た事もある程ですので、ゴルフを知らない方ではありません。それなのに自分が趣味として楽しんでいる競技の日本国内の開催日程が思いだせないとは、プロとしての意識に欠けているように中田には思えたのです。
まあ石川遼選手は見るからに大人の性格の選手ですから、聞く側が多少無知な質問をしてもそれなりの対応をしてくれますが世の中にはそうでない人もいます。
競馬のもう引退した騎手の方ですが、その方は記者が取材に来た時に勉強していないと分かるとわざと質問に答えない、適当にはぐらかすような回答をしたそうです。
またあるベストセラー作家も雑誌の取材を受けた際に相手が自分の著書すら読んでいない事が分かるとがっかりするし、逆に一流の記者と呼ばれる人は、著書を熟読し内容についての質問をしてくるので、返答する方も本気でインタビューに臨んだとの記載を見た事があります。
少なくとも業界のプロと呼ばれる人であれば、その分野に関して標準以上の知識を持つべきですし、ないのであればそれなりの準備をするのがプロ意識ではないかと中田は思います。
中田もかって全く馴染みのない業界に出向した事があると書きましたが、出向が決まった後2週間の準備期間の間に図書館に行って業界紙を読んだり、業界関連の本を自分で読んだりするなりの努力はしていました。
ましてやテレビに出演するような方はそれなりの代価を貰っている筈なのですから、ある程度以上のプロ意識は持ってもらいたいなと、朝から少し不機嫌になってしまった中田でありました。