価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

蟹が食べられなくなる?

先日テレビのある番組の特集で、来年から日本で流通する蟹の量が激減するとの特集を見ました。日本で流通する蟹の約7割が海外からの輸入品。7割のうち約4割がロシア産の蟹だそうです。

そのロシア産の蟹の大半は密漁で獲得された蟹だそうで、一向に減らない密漁に業を煮やしたロシア漁業庁が、日本と協定を結び密漁蟹を徹底的に取り締まる事にしたそうです。

その結果ロシア産の蟹が減る事で日本で流通する蟹の価格は2倍~3倍になる事が予想され、日本の水産業界は大きく影響を受けるとの内容の番組でした。

番組のコメンテーターの方は漁業が儲かる産業になってきたので影響力を強めたいロシア政府の意向があるとのコメントを残していましたが、中田としては密漁で枯渇しかねない蟹資源を本当に守りたい思いもあったのではと思います。

ロシアの漁業庁によると、オホーツク海のタラバガニは、密漁が本格化する前の10年前と比較し1/17に激減したそうです。北海道の市場関係者の中にも昔と比べリ流通する蟹の大きさが明らかに小さくなっているとのコメントもありました。

蟹が成長する間もなく捕獲しているからの要因で、結果的には市場で高く売れる事が出来ず、より多くの量を売りさばかざるえず、乱獲が止まらないとの悪循環に入っているのでしょう。

動物であれば肉食動物であっても自分の食べる必要以上の獲物は採りません。人間だけが経済的理由で、食べる以上の獲物を取ろうとしています。中田は今の高度に発展した経済社会を否定する気は毛頭ありませんが、それでも行きすぎた欲望は避けるべきだと考えます。

確かに蟹が流通しないと困る方は多くいると思いますが、中田にしてみますと蟹など年に一度食べるか食べないか分からない程度ですので仮に蟹の値段が倍になっても困る事はほぼありません。

所詮人間は自然の恵みをなくしては生きていけない存在なのですから、自然のサイクルを壊してしまうような欲望を持つ事は自分の首を絞めかねません。
欲望が行き過ぎるようであれば、そうでないバランス感覚を持つ事それが最も大切だなと思われた今回の報道でした。