価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

穏やかに話す

中田の部署には業務委託で仕事を手伝っていただいているHさんという人がいるのですが、今年の3月でうちの業務を終了する事に伴い、Hさんのやっている業務の一部を中田が引き継ぐ事になりました。

ある業務を引き継ぐ際に彼の提出した手順書を読んだのですが、間違いだらけで、正直手を抜いたなと思わざるえない内容で、読み終わった瞬間は少々イライラしていました。

その場でHさんを呼びだして叱責しようかとも考えたのですが、中田は怒り等で感情的になった時は少し時間をおいて対応を考えるようにしていますのでその日はやめる事にしました。

次の日になってHさんの件を考えてみましたが、前日程腹はたてていませんでした。ただ仕事の内容が不充分な点である事は、今後の引き継ぎ業務の事を考えても放置しておく方がまずいと思いましたので、どこかで不満を持っている点は話しておいた方がいいと思いました。

そう考えているうちに、とある会議が行われている際にHさんと中田しかオフィスにいない状況がありました。中田は話すとしたら他の人の目につかないこのタイミングだと思い、Hさんの席まで言ってこのように話しかけました。

「Hさん。先日いただいた手順書の件ですが、作業をしてみた後の感想を忌憚なく言わせていただくと、正直まだ完成には程遠いと言わざるえないね」
そう話したところ彼は最初は少し不服そうな顔をしていましたが、中田の方からこの部分はこう変えた方がいいとの指摘をすると徐々に聞く耳を持ってくれたようで、最後は今後の引き継ぎ業務についてかなり建設的な議論をして終わる事が出来ました。

中田がHさんの手順書を見て怒りを感じた直後に話しをすれば恐らくこのような穏やかなもの言いは出来なかったでしょう。皆さんも仕事で怒りの感情がわいた際は、感情にまかしてしまうのではなく、1日置くようにしてみてはいかがでしょうか。

大した事でなければ怒る気持ちもなくなっているでしょうし、1日おいても叱責した方がいいと思うのでしたら、今回の中田のように冷静なモノ言いが出来ると思います。