危険な円安
為替の円安が止まる勢いがありません。円安による輸出企業の業績回復期待も高まり株高も続いています。中田は今回の株高・円安は正月明けくらいで終わるのではないかと思いましたので、外人買いも引き起こした今回の相場は全く読めていませんでした。
アメリカではQE2等の流動性供給策を数回に行ってきました。その度に株価は一時的に高くなりましたが、しばらく経つとまた下落してしまうを繰り返してきました。
焦点は流動性供給をどこまで続けるか次第でしょう。消費税を睨んだ短期的な流動性提供であれば早ければ2月辺りで失速しかねません。ただ、安部政権が日銀総裁等の人事にも口を出し、流動性供給が更に続くようですと株高・円安は更に続くと思います。
ただどちらにせよ過剰流動性の供給とは、病気の根本治療ではなくカンフル剤注射である事は忘れてはならないと思います。人間の体に例えれば分かりますが、持病持ちの人がカンフル剤で一時的に元気になったとしても、カンフル剤が切れた後に何が起こるかは明らかです。
状況次第では、日本の株も通貨も状況次第では短期的な利幅取りに動いてもよい状況であると思いますが、カンフル剤の源である日本国債が極めて危険な状況である事は常に念頭において望んだ方がよいかと中田は思います。