価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

嫌いな人からも学ぶ

職場でも地域でもそうですが、人と付き合っていますと嫌いな人、好きな人が出てきます。中田も職場において、嫌いな人もいますし、好きな人もいます。ただよくありがちなのは、好きな人の言う事はよく聞くけど、嫌いな人の言う事は聞かないケースです。人間の感情的には気持ちは分からないでもないですが、中田個人は嫌いな人の意見でも用いるべきものは用いるべきだと思います。中田にはこのような経験があります。

8年程前に中田は営業の仕事をしていた際に当時の上司と全く反りが合わない時期がありました。その上司と考え方が合わなくなり始めた頃、とある先輩が夏休みを取りました。その先輩が夏休み明け初日の日に、色々バタバタしていますと、上司が先輩にこう問い詰めたのです。

上司:「Aさん、何でまだ営業(外周り)にいかないの?」
先輩(Aさん):「すみません、夏休み明けでまだ残務が溜まっていて、まだ出られないのです」
上司:「ふーん、じゃあここまで仕事が溜まる事は予想してなかったの?」
先輩:(Aさん)「いえ、夏休み明けは例年こうですが」
上司:「それであれば次の休み明けは考え直した方がいいね。夏休みはあくまで昨日で終わったのだから、休み明けの始業開始時には通常業務が出来ているのが望ましい状態だ。それは無理にしても、今回のAさんのように昼近くまで残務処理にかかりきりになるのはやり過ぎだ。ここまで仕事が残ると分かっているなら、休み明けの日は早めに出社するくらいの気持ちを持つのがプロ意識だと思うのだがね・・・」

上司の説教はそんな感じでした。私はまた偉そうなことを言ってと思いましたが、翌週が上司の夏休みでしたので言った本人がちゃんと守っているのか見てやろうと思いました。

翌々週上司の夏休み明けに中田がいつもより一時間程度早く出社しますと、もう上司が出社していたのです。中田はこの件に関しては上司も言行一致していたのだなと見直し、その後の自分の休暇の際に早めに出社するようにしました。

そこで分かったのは、たとえ1時間でも早く出ていつものルーティーンワークと別の処理時間をもつと、休暇中の残務処理も大幅に進むということです。休み明けに普通の時間に出社し、通常業務の合間に休暇中の案件を対応しようとすると大変ですが、分けて考えると案外単純であることが分かったのです。

その後休暇明けの日は早く出社する習慣は中田で続いています。今でも当時の上司の事は好きにはなっていませんが、それとは問題が別なのです。行った事で中田に益があると思った点は、嫌いな人からも学べばいいのです。もっと言えば、嫌いな人のこんな点は俺はやらないぞの学び方でもいいのです。

好きな人から学ぶ事は誰でも出来ます。ただそこで心理的な反発を抑えて嫌いな人からも学ぶことが出来れば、より多くの事が学べるのではないでしょうか。中田にはそのように思えます。