価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

成功者のパターン

先日読んだとある本に内村鑑三の言葉として次のような事が書かれていました。

「能く天の名を聴いて行うべし。自ら己が運命を作らんと欲すべからず」

自分の運命を自分で作ろうとするな。天命に従い生きて行くべきだとの主張です。キリスト教の思想家らしい発言と言えばそれまでですが、成功に対する考え方のひとつではないかと中田は思います。

成功者と言うと、自ら定めた目標に従い、強烈な信念と忍耐力を基づき困難な目標を達成するイメージを持ちがちです。およそマスコミに出で来る成功者と言われる人物はそのような人が多い事に加えて、成功哲学の代表的な本であるナポレオン・ヒルの著書に書かれている成功者はそのような人であるからです。

ただ最近の中田は成功者と言うとそのような人でばかりでないのではと考えるようになりました。成功している企業の社長と言われている人が、たまたま巡り合わせでそのような地位についたりするケースもよくあるように思えたからです。

ただそのような社長にあるのは、与えられた環境で最善を尽くしたとことです。自分の望む事とは違う環境に置かれた時も、努力を重ねた事が結果的に思わぬ成功に繋がったとの事例は、まさに冒頭に内村鑑三氏の言葉の通りだと思います。

春は会社等でも辞令や組織改編が多く起こる時期です。凡人事異動自分でどうにかなるものではないケースがほんとどです。もし、望まぬ辞令を受けとったのであるなら、自分の不運を呪いがちになる気持ちも分かりますが、冒頭の内村鑑三氏の言葉を思い返しみてはいかがかと思います。