価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

TPP問題に思う事

突然こう書くのもなんですが、中田は評論家の方は概ね嫌いです。評論家の方の言う事は概ね正しく、問題点を突いている事が多いの確かです。ただ中田が嫌いな点は

言うだけ言って、実行に移す事がほとんどないからです

日本の政治にしても、中田の勤めている会社にしても問題色々あります。ある人に言わすと、ビジネス何てものは世の中が問題だらけなので成り立つのであって問題がなければ、ビジネスそのものが存在しないと言っています。

ですから問題だけを見つけるのであれば普通の感覚を持って見れば見つける事ができます。ただ通常は問題の数が多すぎるので、どの問題から解決するかが鍵になる筈なのです。

時間にしろ、お金にしろ、人材にしろ、解決に必要なリソース有限です。全部の問題対応にリソースを注ぎ込む事が出来ないので、所謂優先順位付けが必要なのであり、何の問題に取り組むかが必要なのです。

今日こんなブログを書いたのは、安部首相によるTPP交渉参加を中田としては喜ばしく思っているからです。以前のブログに書きましたように中田は「アベノミクス」を体力が弱った日本経済に対して、体力を回復する為のカンフル剤だと思っています。

病気の人がカンフル剤を使用して、一時的に元気を取り戻した間に根本的治療や基礎体力強化を図るものです。一時的に体力を回復した事をいいことになにもしないとカンフル剤の効果が切れた時に何が起こるか推して知るべしでしょう。にも関わらず様々な事情はあるにしろ、TPP反対を声高に訴える評論家の方を見ますと、本当に日本の事を考えて反対するのかと気になってしまいます。

大阪の橋下知事も言いますように、日本経済が弱ってしまったのはデフレの為ではなく、生産人口の減少という構造的な要因が理由です。この構造要因は容易に解決出来るものでなく、日本経済が更なる発展を遂げるとするなら、国内需要・国外需要に応えるにしろ、健全な競争力の育成が必要だと思います。

以前ローマ法王に米を食べさせた男のを書かれた高野誠鮮さんの本に、TPPがあろうとなかろうと競争に勝てる農家は勝てると断言されていました。保護され過ぎていた産業に健全な競争力は生まれません。中田としては、TPP問題が骨抜きにされない事を願ってやみません。