価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

人材・人財・人罪③

前回と前々回のブログで「人材」には4つのタイプがあると書かせていただきました。

1.人財(仕事のスキルもマインドも高い人)会社全体の約5%が該当
2.人材(仕事のスキルは低いがマインドは高い人)会社全体の約10%が該当
3.人在(仕事のスキルは高いがマインドは低い人)会社全体の約80%が該当
4.人罪(仕事のスキルもマインドも低い人)会社全体の約5%が該当

それぞれのタイプの人の指導方法は、セグメントにより異なり、大まかに分
けると以下の通りになります。

1.人財・・好きにさせる(邪魔しない)
2.人材・・仕事のスキルを高める
3.人在・・モチベーションを高める
4.人罪・・別の機会を与える

ただ全ての層に対して指導を行うのは、時間や経営資源が限られている中なかなか難しいと思われます。どの層から指導を行うべきか優先順位をつけるとなると以下の順序となるそうです。

まず第一はあなた自身だとのことです。自分自身が1の「人財」たるべきセグメントに入る事がまず第一だとのことです。あなた自身が「人在」や「人材」のセグメントにいるのであれば、他人を指導するようなおこがましい事を考えるのでなく、まずは自分自身が「人財」となるべく努力を怠ってはならないとの事です。要は他人をどうこう言うのではなく、まず自分からよりよい人物になる事を心がけなくてはいけないのです。

それを大前提とした上で2番目にどのセグメントに指導を行うかといいますと、まずは「人財」層であり、この層を組織や会社から逃さないようにするのが第一にすべきことです。前回のブログでも書きましたが、会社にいる大半の人間はリーダーの指示した方向について行く事は出来ますが、人を導く事は出来ません。人を導く事の出来るリーダーたる「人財」層の人間を逃す事は最もしてはいけない事なのです。

ですから嫉妬や自分の保身を考え「人財」層の人間の邪魔をしたり、追い出しを図る事は、最終的には組織に全くプラスにならない行為なのですが「人在」レベルの人がトップを行っている会社であると、それが少なくないことは皆さんもお感じかもしれません。

次に指導を行うのは組織の状況によっても違うとのことだったのですが、中田は「人材」層だと思います。「人在」に比較すると少数派の人間である事と、仕事のスキルを高める事は、マインドを高めるよりは難しくないと思うからです。仕事のスキルさえ高めれば企業が求めるべく「人財」層になる人間ですので、ここは「人在」層より優先すべきだと思います。

次は「人罪」層ではないかと思います。ただこの層に対しては先程述べたような境遇が恵まれないので「人罪」となっているのか、そもそも社会人として失格なのかは見極める必要があると思います。後者のタイプの人間であるなら労力をかけるだけ無駄とも言えますので、エネルギーをかける価値の人間だと分かれば指導を行えばいいのだと思います。

最後に行うのは「人在」に関する指導だと思います。個人的には人のマインドを確実に変えるような便利な方法はなく、あれこれ試してみて当たるも当たらないも人によるといった博打的な要素はなくならないのではないかと思います。ですから「人在」に対しては常に、こちらからモチベーションを高めるような指導を行い、その中でたまにマインドが変わり「人財」となるべきような人が生まれる事を期待するのが現実的かと思います。

長くなりましたが、人材に関する面白い話だと思いましたので中田の感想を含めてシェアさせていただきました。