価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

人付き合いの変わる時②


前回のブログで人の付き合いのレベルには3段階程度のレベルがあると思う点を書かせてもらいました。

①味方・・自分が重要と感じている価値感がほぼ一致している人。当然考え方の違う部分もあるが、小さな違いとして見過ごすことの出来る人

②中立・・自分が重要と感じている価値観に一致している部分もあれば、一致していない箇所もある人。もしくは、価値観がよく分かっていない人。

③敵・・・自分が重要と感じている価値感が真逆の人。考え方の一致しているもあるが、価値観の違いを受け入れる事が出来ない人

人と付き合い相手との価値観が分かってくる事で、今まで味方と思った人が中立に思えたり、中立だと思ってた人が味方に思えてくるように相手の捉え方は一定のものでなく、変わってくるのが普通だと思いまず。

理由としては、付き合いが深まる事で今まで見えてこなかった相手の価値感が分かってくる事、もうひとつは人が重要と思う価値感が色々変わってくるからだと思うからです。

先日営業をしている頃にお世話になった先輩が異動して近くの職場に来たので飲むに行きました。中田は営業をしていた際にとあるお客様とトラブルになった事があったのですが、あいにく上司が休暇中で対応に苦慮していた所
その先輩が中田と一緒にお客様を訪問してくださり、中田より先輩がむしろお客様を説き伏せるような形でトラブル処理をしてくださったのです。

当時は体育会系の先輩でたまには無茶な事を言う人ではありましたが、中田の例のように後輩がトラブルに巻き込まれたり、営業がうまくいかない時は必ずフォローをしてくれる方ですので、後輩から慕われている方でした。

ただ久々にその先輩と会った際に中田は違和感を感じました。豪放な様子は中田が一緒に働いていた10年前とほとんど変わらないのですが、今回の異動となった出来事の話を聞いた際に、特定のお客様と親密になりすぎるている点を支店長に評価されなくれて異動させられたと言っておられたからです。

バリバリの営業マンであった先輩は、営業マンは何よりも数字をあげる事が最優先との考えを持たれていました。その為もあり、営業の数字をあげる為には若干手段を選ばない点もあり、先輩と一緒に働いていた頃は先輩の担当されているお客様の経営している飲食店等を利用するように指示が暗黙にあったりしたかたでした。大口のお客様に気にいられる為であれば、接待的な事も平気で行う人でしたが当時の営業はある面そんな事をするのがあたりまえ時代でありました。

ただ、その後時代の要請もあり企業は法令順守をより求められるようになったり、中田の会社でも特定のお客様との癒着による不正行為の発生によりそういった行為をより咎める流れになってきています。そうした状況では何をやっても営業の数値をあげればいいとの先輩の価値感は通じるものではないのですが、先輩の考えはあまり変わらずにいたのです。

正直中田は今までその先輩の事を過去の恩もあり「味方」として思っていた部分もあったのですが、「中立」に見る事にしました。先輩の価値感は変わっていなかったのですが、中田の価値感が先輩は時代についておられてていないなと思ったからです。

要は自分の価値観が変わる事で、人を見る目も変わるものなのです。これまで同様に付き合いを望みたいのは人の常ですが、相手もしくは自分の価値観が変わる事で付き合いが変わる事がままあるのです。

それを自分が後退したと見るか、進歩したかと観るかで物事の見方は全く違ってくると思います。自分の価値観が変わる時は付き合う人のレベルが変わる時でもあるからです。