価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

こんなもんか成長戦略?

安部政権の成長戦略先日発表になりました。黒田日銀総裁の行った無制限の金融緩和による財政悪化にどのように対応するかの手法のひとつとして、安部首相は第二の矢である金融緩和の後、第三の矢である「成長戦略」に期待してもらいたいとの発言をされていました。

その為もあり今回の成長戦略は、欧米のメディアからも注目されていました。
発表を見た中田の印象は

「今日聞いた内容を聞く限りあれは成長戦略ではなく、スローガン」だと思いました。

このブログでも紹介したと思いますが、中田が以前読んだ「良い戦略・悪い戦略」の本に良い戦略と悪い戦略の特徴が書かれていました

良い戦略
①フォーカスを絞る。一点集中が基本
②良い戦略は何をやる、何故やる、どうやるが明確

悪い戦略
①目標が大きすぎる一方で行動に結びつく方針が少ない、もしくはない
②分かりきった事をやたら複雑に見せる
③過大な数値目標だけあげる、成長したい病の傾向にある

まずこの成長戦略を見て感じたのは、バラバラ色々な事を言い過ぎている点です。テーマとして掲げられているのはやればいいだろうし、やった方がいい事なのは確かですが、あまりにやるべき事がバラバラになっています。

またこれまで何が悪くて、何が問題であったかが明確にされていません。要は色々問題があるのは分かっているが、何が取り組むべき最大の問題か分からない。フォーカスを絞れていないなとの印象を持ちました。

中田の正直な感想を言いますと期待を持って作成した戦略の中身がこれで、この内容で安部総理がOkを出したとしますと、戦略の実現は難しいように思いました。

成長戦略第三弾が発表された直後に日経平均が700円近く下落しました。企業をシビアな目線で評価する投資家にしてみると、やはり物足りない内容であったのと思います。閣僚の中には株価の上昇をアベノミクスの成果と胸を張っていた方もいましたが、今回の株価の下落を真摯な気持ちで受け入れられるかが問われている時期ではないかと思った中田でありました。