価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

やって初めて分かること

先日の事です。中田の今の仕事はデータを扱う事が多い仕事ですので、日々使うデータは自動的に取り込むような仕組みを構築しているのですが、先月から動かしていた取り込みシステムにミスがある事が分かりました。

要因は今回のシステムを構築した人が認識していなかった取引のパターンがあり、そのデータを取り込むと取り込んだデータがバクを起こして集計値が異常終了してしまったのです。

中田自身は作ったばかりのシステムに問題が発生するのはよくあることだと思っていました。システムを作った方に、発生要因と修正案だけを上司に報告すればいいと思っていたのですが、近頃部内でミスが多発している事もあり、管理系の人も参加する形で報告ミーティングをするというやや大げさな形になってしまいました。

一通り報告が済んだ後に、管理系の人が話しだしたました。

「そもそもシステムを構築する時に、中田君たちはこうしたミスが起こる事を想定してなかったの?」

「いえ想定していなかったわけではありません。ただ、今お話したようにシステムを作ったMさんに、そのケースがうまく伝わっていなかったのが問題でした。ただ、バグを起こすような取引がシステムを作成した頃にはほとんどなかったので、チェックをして際にも気付く事ができませんでした。」

「それは、事前予測の不徹底だな。もっと時間をかけて想定されるミスを洗い出した方がいいのじゃないと」指摘をされたのです

中田はご指摘ありがとうございますと表面上は取り繕っていましたが、本音では「そんなやってみる前から起こるミスの全部想定出来るかい」と思っていました。

そもそも今回のミスで起きた影響は中田の部署の集計値に誤差が出た程度です。要は影響は部内だけで留まっており、起きたとしても大層な影響が出ない場所のミスまで起こらないとよう、事前に時間をかける事が現実的かと言いますとまた別問題です。

システムを作るよう依頼した側は、早く利用したいので早く作れと言ってきます。そんな状況で、起こっても大した事のないミスの為に時間をかける事はかえって無駄だと中田は思います。

起こって致命的になるミスでしたら充分注意すべきですが、起こっても致命的にならない、ましてや起こるかどうか分からないミスの事を恐れる位でしたら、さっさとやってみてミスが起きた時に対処した方がましです。

中田の印象としては、管理系の人が細かくなるのは仕方のない事ですが、自分で何かシステムでも仕組みでも一度作った事のある人と、作られた仕組みを守る事しかしたことのない人では対応が違うなと思います。

今回の管理系の人は、自分で仕組みやシステムを作る側に回った経験のない方なので、作る側の気持ちは理解出来ないのかなと思いました。

そもそも人間である以上仕事でミスを起こす事は避けられません。ただミスにも致命的なミスと馬鹿らしいミスとそれ程大きな事にならないミスと3通りあると思います。

避けるべきは、致命的なミスと馬鹿らしてミスで、それ以外のミスとは仕事の効率を上げる上でむしろ必要なものぐらいではないかと今の中田は思っています。

ミスを犯したくない方にとっておきの方法を教えましょう。それは

「新たな事を何もしないことです」

ただ、この対処方法は目先のミス減少には役立ちますが、人生という長いスパンで見た際には致命的なミスになりかねない方法と中田は思います。