価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

今日は負けです

勝負の世界にいる人間は勝利を目指して生きている事は確かですが、当たり前ですが毎回勝てる人間は存在しません。中田の好きな競馬の世界でも1レース最大18頭の馬が参戦しますが、勝てるのはわずか1頭です。(たまに1着同着で勝ち馬が2頭いる時もありますが、あくまで例外ですので)

特に騎手となるとトップジョッキーと言えど勝てる割合はもっと減ります。競馬の騎手には最高勝率という表彰がありますが、受賞する人の勝率は2割~2割5分の間位です。武豊騎手が1年間に200勝を超える勝利を挙げた時ですら、勝率は2割5分以下でしたので、どんなに勝てる騎手でも4回騎乗したら3回は負けているのです。

野球でも事情は変わりません、3割打てるバッターは名打者として評価されますが、10回打席に立つと7回は凡退している事を意味します。事業においてもユニクロの柳井社長が「1勝9敗」との本を書いてますように、10個やって1つ当たればいいくらいなのです。

世の成功者と言われる人は、案外世間一般からすればその位の勝率で事を行っているわけです。ただ、誰でも失敗は嫌ですし負けて良い感情を持てる分けではありません。特に真剣に努力をしてそれでも結果が出なかった時はやり切れない思いになる時がありますが、そんな時向けの魔法の言葉があります。

冒頭に出てきた競馬の武豊騎手が、大レースでかつて負けた時にこんな事言ってました

「今日は相手の方が強かったです」「今日は負けです」

この表現を聞いて私はうまいこと言うなと思っていました。そうです負けは負けで認めないといけないのです。負けた事にあれこれ言い訳をするのは二流のすることです。ただ一流どころの人は、一度負けたからと言って「私は失敗者です。もう二度と勝てるとは思いませんなどど」言わないのです。

あくまで負けたのは今日であり、明日はどうなるか分からないのです。サッカーの日本代表の本田選手もサッカーのコンフェデ杯でブラジル相手に惨敗した時に、「今日は何も言う事はありません。次に向けて切り替えるだけです」と言っていました。

これがプロの生き方なのではないでしょうか。相手も必死の勝負の世界で毎回結果が出るとは限らない。負けた時は、今日は負けたと思えばいいのです。そして明日の為に更なる磨きをかければいいのです。

うまく行かなかった時はこう考えましょう「今日は負けた。でも明日は勝つぞ」。その心境を持てば目先の負けにも落ち込まずに前へ進む事が出来るのではと中田は思います。