価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

投票率の低下を憂う②

昨年の衆議院選挙の後にも「投票率の低下を憂う」とのタイトルの記事を書いたのですが、今回の参院選でも同じタイトルのブログを書く事になるとは皮肉なものです。

今回の選挙は早くから与党の圧勝が予想された選挙ですし、今の野党にその流れを変える雰囲気になかたったのは確かです。ただ中田が最も憂うべき事態と考えているのはやはり投票率の低下です。

今回の参議院選挙の投票率は約53%。前回の参議院選挙(約58%)に比較し投票率が約5%落ちてしまったのです。選挙前日には期日前投票が大幅に増加しているとのニュースが流れましたので、投票率の増加も少しは期待出来るかと思われたのですが、今回の結果を見るに期日前投票で投票したのはもともと投票に行く人でトータルの分母を増やす方向には繋がらなかった事になります。

今回の選挙結果をみるに日本の状況はなかなか厳しいなと思わざるえません。多少景気がよくなったとはいえ日本が色々と問題が抱えているにも関わらず、投票率が下がっている事は、日本国民の多くが自分の使える武器を使わずに事態を放置したことになります。

今後の日本の将来像に明るい見通しが成り立つ状況なら多少楽観的になるのもいいのでしょうが、悲観的な状況が予想されるなかで自分達に与えられた投票権さえも使おうとしない人が増えている事を意味しているのですから困ったものです。

国民による自浄効果がほとんど期待できない事が分かった現状で、我々がやる事はひとつしかないと思います。それは自助努力です。自分の将来を国や会社が守ってくれるとは思わずに、自分の身は自分で守るだけの備えをすることではないかと思います。

最近のNHK大河ドラマは「竜馬伝」にしろ「八重の桜」にしろ幕末ネタを扱う事が多くなっています。260年続いた江戸幕府が終わった後に、明治維新で活躍した人物は、江戸時代のように儒学と剣の道に生きた人材ではなく、西洋の知識を進んで得た人でした。

このように時代の変わり目には、以前とは違ったタイプの人材が求められ、そうした人材こそがチャンスを掴んで伸びる事が出来ると思います。日本人の大半がサラリーマンになってしまった今の世の中で求められているのは少数派である経営者的な発想の出来る人材ではないかと思います。

与えられた仕事やセクションで成果を出す事を求められるのがサラリーマンであれば、全体を見て最適な戦略・効率的な資本運用を心掛けるのが経営者の考えです。世の中いつでもそうですが、価値を認められるのは少数派の人間です。

世の中が極端な方向に振れ過ぎているのであれば、必ず振り子は元に戻ろうとします。今こそ自立すべきです。次のチャンスをつかむのはそれに対する準備をした人だけなのですから・・・