価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

「生きがいの創造」を読んで

先日飯田史彦氏の著述である「生きがいの創造」を読みました。正直、今年読んだ本の中で最も衝撃を受けた内容でした。書かれている内容のひとつは生まれ変わりの話や輪廻転生の話なのですが、この手の話は信じる、信じないは別にして、ここまで実例があるのであれば、全くないと言い切ること自体が不自然なことではないかと思いました。

中田はもともと結構運命思考的で、起こっている事には意味があると考える方の人間ではあるので本の内容を疑わなかったのかもしれませんが、この本の書かれている事は生まれる事も自分の自身で選択しているといっていますので、いままでの運命思考とも比較にならない程強烈なものです。

ただ全編を通してこの本に書かれている事は安心感を与えます。自分で選択した筈なのにつらい人生が起こるのは自分を成長させる為であり、仮に子供に先立たれるような最もつらい経験であっても、それは両親の成長を促すために必要な事であったという点は、人生の困難に直面した時に有効な考え方だと思います。

人間が何度も生まれ変わる事は神に近い存在になるためで、仏教の輪廻転生に近いものがあります。死後の世界で最も評価されるのは人に愛を施したかどうかであるとの記述も、いずれ人間が100%迎える死の現実を迎える前に何をすべきかの指針だと思いました。

ただ、この本にもありますが真の運命思考とは、運命には逆らえないと諦めることではないと思います。今出来る限り最善の事を行い、その結果を受け止める。起こった結果が望ましくなかった時に、この事は自分に何らかの成長させる為に起こった事だと冷静に分析をする気持ちを持つ。そのような考え方をする事が、バランスワーカー的な運命思考ではないかたと中田には思えました。