価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

NHKのある番組を見て

先日とあるNHKの番組を見ていました。番組の中身は日本の国際競争力が落ちている中、グローバルに通じる人材「国際人」を作らなくてはいけないとの話でかつ、最初の段階では最近の若者の内向き志向を非難するような番組となっていました。

その典型的な例として、とある輸入商社がインドに新規に支店を作る事になった際に、ある若手に支店長を打診したのだが、若手の方は言下に断るといったシーンが流れ、その後スタジオにいたコメンテーターが、若者がリスクを取らないだの何だの点に非難し、世の若者全体が内向き志向である的な議論が始まったのですが、そもそも中田にはそれ以前に疑問を感じた事がありました。

この話はもしテレビで見た通りの事が行われているのであれば、若者が海外に出て行かない云々の話ではなく、平気な顔をして転勤辞令を拒否するむしろ態度の方が問題ではないのかと?

そもそも会社の舞台になっているのが輸入商社であれば、仕事で海外に行くのは当たり前の話でありますし、場合によっては海外に赴任する事はあっても不思議ではありません。

そんな会社に入った方が海外(確かインドだったと思いますが)辞令拒否するのは、中田から言わせていただくと何の仕事をするつもりでその会社を選んだのかなとも思いますし、場合によっては辞表を出す覚悟で辞令を拒否する覚悟があるのか位問い但したい気持ちを覚えました。

そしてそもそも、自分の立場を分かって発言していると思えない事を平気でやる若者の現象を、若手の「内向き志向」に持っていこうとするNHKの番組の作り方にも不自然さを覚えました。(中田から言わすと先程の若者のような現象は単なる責任感の不足です。)

この番組は日本の国際競争力を失われている原因の解決策として、若者に国際人なる事を勧めているのですが、番組の最後で40代の「国際人」側の人間とされていた自動車会社の社員の方がいみじくもこうおっしゃってました。

「先程からお話を聞いてみますと、国際人になるには、英語もしゃべれて、現地の習慣を理解し巧みなコミュニケーションが取れて、前例のない未知の状況でも的確な判断がこなせなくてはいけないといった事が上がっていましたが、そんなスーパーマンのような人はいないと思います」と・・・

中田も同感で、そもそも日本で働く若者全てが「国際人」になる必要がある必要はないと思います。勤める業界や本人の要望によっても異なりますし、むしろ自分に与えられた機会、今与えられた仕事を着実にこなすとこで、国際人になるべき人はなるし、ならない人はならない。そうした形の方が中田には自然な感じなように思えるのです。久々にNHKの番組を見てその思いをより強くした中田でした。