ビジョナリーカンパニー4を読んで②
先日もご紹介した下記の本で、他の同業他社が競争に四苦八苦している中でも、抜きんでて競争力を持っている企業の特徴が書かれていますが、その中で印象に残った事を書きたいと思います
このような企業のリーダーは、他社から見ると非常にユニークな戦略をとっていますので、リーダーが強力なリーダーシップや卓越した先見力をもとにそのような戦略を取ったと考えがちですが、実態はそうでなかったようです。
逆に様々なテストマーケを行い、うまくいきそうなものを見極めた後に経営資源を注いでいるのです。これを本の中では「銃撃に続いて大砲発射」と書いています。
新商品の開発ともなると、莫大なコストや時間もかかります。また変化の激しい現代情勢でどの商品がヒットするかは、先程述べた企業のような卓越した経営者でもやはり難しいようなのです。
どうせ何があたるの分からないのであれば色々試してみようという発想なのです。100試してみて、当たるのが1つしかなくてもテストマーケですので99の失敗で会社が傾く事もないし、当たった1つに経営資源を投下すればもとは取れるとのことです。
この話しを読んで、優れた経営者の発想は「失敗を避けるのでなく」「失敗ありきでうまく行く方法を考えている」のだなと理解しました。中田の今の業務でも、経営数値に大きな影響を与えそうな施策が、大したテストマーケを行わない前提で進められようとしています。
この本を読んで、もっと精緻なテストマーケの実施を中田が提案しないといけないなと反省させられた次第です。
「ヴィジョナリーカンパニー4」