価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

結果かプロセスか

会社で社員の評価を定める時期になるとよくあがるのが、評価を行う上において「結果」を重視するか、「プロセス」を重視するかの問題です。人によって「結果」重視の人もいれば、「プロセス」重視の人もいます。中田の考えとはしては

「結果」も「プロセス」もどちらも大事だが、どちらか一つを選べとすれば「プロセス」の方だと考えます

何故なら「結果」は「プロセス」以外の運といった要素により要因で成果が出たり、出なかったりするからです。中田が営業職で働いている頃にこんな例がありました。

ある異動の時に中田の店に、直近全国でトップ5の成績をとった営業マンの人が異動される事になりました。中田もその人が来る時は営業成績で上位を狙おうと考えていた時期なので、どのような営業をされるのか注目してみていました。

ところがしばらくその人を見ていて、中田が見た感じたのは違和感でした。その人とたまに話をする事があったりもしましたが、発言内容も正直後ろ向きでしたし、営業を見てても参考になるなと思う点もありませんでした。

営業成績の方もあまりパッとせず、かなり上司から怒られていました。中田はその時は、やっぱり出来る営業マンの人でも環境が変わると成績が上げられなくなることもあるのだなと理解していました。

しかしその後中田が異動となり、異動先に先程お話しした元トップセールスの人と一緒に仕事をしていた人がいました。ある時、そのトップセールスの人の話題になった時に驚くべき事が分かったのです。

「あのセールスの人は1件大口のお客様を持っていたのだけど、実際の取引は支店長がやっていて、あの人は棚ボタで営業成績を上げていただけだよ」

勿論、営業をする際に上司の力を借りるのも立派な戦術ですのでそれは否定しません。ただ、先程のトップセールスの方の場合は上司の力に頼りすぎていて、自身の力量を高める努力が不足していた面があったかもしません。
(今となっては会社を辞められていますので確認する事も出来ませんが・・・)
中田はその話を聞いて、営業の数値を上げることも大事であるが、結果に拘りすぎずプロセスも重視して営業を行おうと思ったものでした。

プロセスが大したことないのに結果だけ出ている状態は、他の人から見れば羨ましがられるかもしれませんが、そのような状況は長期的に見ればかえって自分の為にならないのではないかと中田は思います。

会社の人事評価の際に、低い評価を受けた方にはある本に書かれていた次の言葉をご紹介します「努力をしているのに結果が出ない人は、神様の銀行口座に貸しを作ったことになる。神様は義理固いので、借りに対しては利息をつけて返してくれる。返す時期が遅くなれば、遅くなるほど利息を付けて返してくれるものだ」