商いのみち
先日こちらの本を読みました
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商いの道
商いの道
たのは、今から15年前なのですが、全く新鮮さを失わない内容が驚きです。
本書で書かれた事をまとめると3点になります
①商いには誠実さが重要である
②商いには謙虚さが大事。放漫さを持った商売は崩壊につながる
③商いには目に見えない+αの努力をする事が重要である
商いに誠実さが必要とは昔から言われていることですが、なぜ必要なのかが作者の体験にこうかかれています。イトーヨーカー堂の前身たる小売店は東京の北千住にあったのですが、ある日非常に立地のよい土地が借りれる話しが来ました。
商売を拡張したかった作者としては是非何とかしたい案件だったのですが、あいにく手持ちの資金がなかった。そんな時に自分の取引先の社長に相談したところ、何も言わずに20万円(今のお金だと2000万円近く)を貸してくれた取引先があったそうです。
その資金を基に、土地を借り大型店舗に着手できた事が今のイトーヨーカ堂の基盤になったのです。先程の取引先は、これまでの誠実な商い振りを見て、作者にだったらお金を貸しても大丈夫だろうと信頼してお金を貸してくれたとのことです。
商売を拡張したいと思う時は、銀行の融資を受ける事をはじめとして他人の力を借りなくてはいけない時が必ず来る。そうした時に人が力を貸してくれるか否かは日頃の誠実さにかかっている。人に力を借りたい時になって、普段の商いの不誠実を嘆くのでは遅すぎると・・
短期的な利益に目が行き過ぎて、不誠実な商いをしていると結果的に長期的に見て商売はうまくいかない。経済が成長している時代とはいえ、大成功をおさぬた企業家の方はこうした確固とした信念をやはり持たれていた点は印象に残りました。
商いの道
商いの道