価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

仕事の肝はコミュニケーション②

前回のお話しした内容は、中田が管理職同席の会議で提案して了承された企画を、その会議に出席した課長が後から自分は反対だと言われて企画に協力してくれないとの話を書きました。

打ち合わせの場で課長から「会議では説明されたが中田の企画(分析)の意図が分からないから協力はしたくない」と言われた際は一瞬唖然としました。管理職全員が参加した会議で決められた事が守られないとしたら、部内での意思決定はどこでなされるのやらといった感です。

ただ、中田の上司の課長が向こうの課長の方が年長者ともいうこともありどこに懸念を持たれたか確認されたのですが、結論から言うと昨年度一緒に行っていた別の分析があったのですが、中田の課の事情もあり頓挫させていた案件があったのです。それを頓挫させている状況で、新たな分析に協力してくれと言われても納得が出来ない、そんな理由だったのです。

確かにその分析を途中で中断したのは中田の課の判断ではあったのですが、もともと分析を行っていた担当者が退職されたり、部長命令で別案件に取り組む必要があったりしましたので、一方的な理由で止めたつもりはなかったのですが、先方の課長からは「定期的に行う約束になっていた筈なのに、その約束が一方的に破られた」と言った言い方をされていたのです。

ただ中田の課が、昨年仕事をしていて疑念を感じたのはその課長からは色々細かい分析要求があったのですが、何の為にそこまで細かい分析を必要としているかとの説明が全くなかったのです。データを貰う方はデータ頂戴の一言で言えばExcelシート1枚のデータを受け取るだけでいいかもしれませんが、分析しまとめる方はそうはいきません。

このまま課長の要望を呑んで、昨年途中で止めた分析を再開してもまた元の事の繰り返しだと思いましたので、中田は昨年途中で分析を止めたのは中田を含めこちらに責任があります。私としては昨年止めた分析を再開するのは反対はしませんが、課長としてはどういう目的があって再開を期待されるのでしょうとの話を伺いました。

そうしますと、課長からはこのような事を考えているとの話がいくつか上がりました。その中には中田が全く知らないような話しも含まれており、まあそうした背景があるなら課長の要求される事も妥当かなと思えました。

ただ向こうの話はそれ程切迫感がある話しでないように思える一方で、中田側が最初に提案した分析は来月中には結論を出さないといけない話です。その後色々やり取りを経た後、取りあえず中田側の最初に出した分析の企画に協力はするが、それが終了次第課長からあげられた要望を精査し、昨年頓挫した分析に再度取りかかるとの結論になったのです。

ただ今回の件で痛感したのは、先方の課長さんとの人間関係です。実は課長になる前の時期はかなり親しくしていた方でしたので、中田を含めた中田の課との関係はそれ程悪くないと思っていたのですが、ここまで不満を感じておられるとは思わず、やはり人間立場が変わると人間関係も変わる事を痛感させられました。

ここまで関係がこじれた原因はお互いがコミュニケーションを取る回数が不足しており、互いの考えている事を理解しようとしなかった点にあるのは間違いないと思います。

もっとも、会議で決まった思った事を裏で反対する課長の行った事を認めるつもりはありませんが、それとは別に仕事がうまくいかなくなる原因はコミュニケーションにある、仕事の肝はそこにある点を改めて思い知らされた今回の件でした。