価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

議論の論点をずらさない

最近の会議でかなりフラストレーションが続く状態が続きました。こちらが提案する事に対して議論がまとまらず、次回までの検討材料ばかりが溜まる状態が続いたのです。

中田が自分の提案をしている時には気付かなかったのですが、先日の会議で他の人が提案したことのやり取りを聞いて、要因のひとつが分かりました。
それは質問する人が

「議論の論点をずらしてきているからです」

例えば先日ある担当者が既存のお客様向けのキャンペーンの提案をしてきました。それに対してある会議の参加者が新規客向けの企画は考えないのかとの質問をしました。

それに対して既存客の状況のこのような点に問題があるから、それを改善する為にこの企画を考えたのだとの説明をしました。中田は既存客向けのキャンペーンであるなら、以前に行った新規客獲得をメインとしたキャンペーンのように、新規客に有利な条件を設定する事はないなと考えていました。

ただその参加者は新規客獲得も重要課題だと言い張り、担当者の方も新規客も一部は対象にする流れになりました。ただ、担当者の提示した条件に対して、それは新規客に対してハードルが高過ぎるだの意見を言ってきたのです。

中田はそれはおかしいと思いました。そのキャンペーンは新規客のハードルを下げれば、既存客が申込みをする気持ちにならないような条件になっていました。

新規客のハードルを下げると言う事は、担当者の人が最初考えた既存客向けのキャンペーンであるという前提にそもそも反対している事になります。その事をちゃんと結論を出さないで、条件の事をあれこれ言った結果議論の焦点がずれてきた感を覚えました。

そこで中田は、先程から意見を述べている参加者に対して、そもそも企画した人が述べた既存客の状況改善の話に賛成しているのか、していないのかの質問をしました。

「既存客の状況改善も大切だが、新規客の獲得も大切だと思いますので・・・」といった回答をしますので、中田はどちらも大切な課題であるのは分かっているが、このままでは企画自体が新規客にも既存客にもアピールのないものとなってしまう。取り敢えず既存客の状況改善をメインに考えて企画された案なのですから、その考え自体に賛成か反対なのか議論すべきではと話しました。

その時は時間切れとなり、企画案自体は次回の会議に持ち越しとなりましたが、今回のやり取りを通じて最近中田がストレスとを感じていた少し分かったような気がしました。

中田が会議で話した時も、データに基づくとお客さまにこのような取引傾向が見えますのでこのような企画を考えたらいいかと言いますと、データの取得や対象となったお客様の定義がおかしくないかと言った点に意見が出るのです。要は企画者の質問の意図を汲まずに、その場で思いついた事を意見としてだしているので、議論がかみ合わなかったのです。

中田は対策として、今回のように議論が空転しがちになったらそもそも最初議題として提案した事についてはどう思っているのか、本質に戻すようにした方がいいかもと考えるようになりました。相手の意見を聞く必要はないとは思いますが、人の話を聞いていない人の意見と同じ土俵で戦う必要もありませんしね・・・