価値探究の道

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ウェストポイント流_最強の指導力

先日こちらの本を読みました

ウェストポイント流_最強の指導力

ウェストポイントとはアメリカの陸軍士官学校の事です。そこの出身の教官の書かれた本で、「最強の指導力」とのタイトルがついていますと、ついつい上位下達的な、上からの命令に逆らわない組織の作り方の方法かと思うかもしれませんが、中身は全く違います。

まず書かれているのは、組織にいる以上上司からの命令には徹底的に従う姿勢を見せるべきだということです。士官学校に入る人間は大概は優秀な人間ではありますが、それでも上級生の士官候補生から見ると物足りない事、分かっていない事だらけです。そんな時に必要なのは上からの命令に徹底的に従う事であるとのことです。

最高の指導者になるには、まず最高の部下になれとの考えです。これは組織である以上、どんなリーダーでも従うべきもっと上の人がいる事でありこの流れは永遠に終わらない。まず部下として最高の力を出す事が最高の指導者への道だということです。

これだけを見ますと、軍隊にありがちな方針だけだと思いがちですがそれ以降に書かれている事が、「最も有能なリーダーは心から部下を思いやる」「人格一等のリーダーが品格のある組織を作る」と言った事でしたから意外でした。

ただこれも少し考えたら分かるものでして、軍隊での仕事の成否は指導者・部下共に生死に直結する者です。軍隊だからといって、恐怖心で人を抑え込み嫌々働かすのは、結局指揮官自体の身に危険が生じます。このリーダーだからこそついて行きたいと喜んで部下に思わすような人間にならなくては、軍隊社会でも成功は出来ないのです。

この本を読んでリーダーシップとは簡単なものではないとよく理解出来ました。リーダーシップとは単なる技術論ではなく、むしろその人の生きざまであると考えた方が正しいかとも考えるようになりました。

ウェストポイント流_最強の指導力