2014-07-27 『書評』ブランド 学ぶ(読書) 作者の前書である「ミッション」とひとまとまりの本です。最初の段階でミッションとブランドはひとまとまりの関係にあるとしているのでその意図で書かれた本だと思います。作者の方はボディショップ・スタ-バックスと外資系企業のCEOを歴任されたですが、考え方としては企業の存在価値は利益云々を出すよりむしろ、社会にどれだけの貢献を出来るかを重視しているように思います。本書に書かれている、ブランドのイメ-ジだけは氷山のように上部にあり目に見えるが、それを支えるミッションや社風などは水面下にありなかなか見えないだから多くの企業はブランドを構築している企業の水面上の部分だけをコピ-しようとしてしまうとの記載は、利益を追求することに躍起になっている多くの企業に対する警鐘に思います。ITバブルの前後からある企業は株主のためにあるのだとの考えから、日本企業は配当を重視する傾向が始まりましたが、今一度企業の存続意義を問うことは、京セラの名誉会長である稲盛氏も問うていることですし、日本の企業に価値観の変化を求めている内容に思います。ブランド 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得/アスコム¥価格不明Amazon.co.jp