価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

今年の株式市場は要注意

先日のブログで中田が2017年の株価が要注意だとのことを書きましたがその理由を書きます。

 

中田の根拠は株価の予測手法の1つであるサイクル論です。株式市場では似たような事象がある一定の期間をおいて繰り返し起こることがありますがサイクル論はそれを根拠にした考えです。

 

中田がサイクル論を知ったのは学生時代に読んだ伝説と言われる株式投資家WDギャンの本を読んだ時です。ギャンは今から100年程前に活躍した投資家ですが、他の投資家とは違った手法で世界恐慌の暴落すら予測したと言われています。

 

そのギャンの手法1つとして有名なのがサイクル論です。ギャンは株式市場は過去に起こったことの繰り返して起こるという考えを持っていました。サイクルには1000年単位での繰り返しなども有るのですが、ギャンが最も重視したのは90年単位で相場が似たようなことを繰り返されるとの考えでした。

 

ギャンのサイクルには100年~数ヶ月レベルのサイクルもありますが中田は先程述べた90年サイクルの他にも30年のサイクルで似たようなことが起きると考えています。例えば今年2017年の30年前に何があったかといいますと

 

2017年

1987年 ブラックマンデー

 

あの「ブラックマンデー」です。ブラックマンデ-のことは若い方は知らないかもしれませんが株式市場が1日単位で過去最大の下落を記録しました。当時の日本はバブルのさなかでありましたがそれでもブラックマンデ-の暴落から立ち直るのには半年以上の時間がかかり、そうでないアメリカ市場等においてはもっと影響が残りました。

 

続いて60年前に1957年に何があったかといいますと実はそれ程インパクトのあることは起こっていません。ただ基本的に株価が上昇していた1950年代において1957年は数少ない株価が下落したとしで日経平均は年初から年末にかけて15%下落しています。

 

そして90年前の1927年に何があったかといいますと

 

2017年

1927年「昭和金融恐慌

 

昭和金融恐慌」です。第一次世界大戦の戦争特需で日本は好景気に湧いていましたが戦争終了後徐々にほころびが生じはじめました。
特に戦争中は三井・三菱を並ぶ存在と言われた神戸の鈴木商店が倒産しメインバンクである台湾銀行が危機に瀕していることを当時の渡辺蔵相が失言をしたことで預金者が銀行に殺到するにはじめて取り付け騒ぎが起こりました。

 

いかがでしょうか、2017年を30年単位で遡りますといずれも株式市場に取って明るいとは言い難い事件が起こっています。ただの偶然とかそれ程関連はないと言われたらそうかもしれませんが、こうした節目とも思える年にあるトランプ大統領が就任をするのはただの偶然ではないと中田には思えます。

 

2017年の戦略としては基本は前半戦は様子見、何らかのことが起こり株価が下落するような場面があれば出動することにしたいと考えています。