【書評】イノベ－ション・オブ・ライフ

年が明けて最初に読んだのはこちらの本です

イノベーション・オブ・ライフ [ クレイトン・M．クリステンセン ] 1,944円 楽天

本の題名であるイノベ－ションライフ、直訳すると「人生の戦略」となりますが皆さんはこの言葉にどんなイメ－ジを持たれたでしょうか。正直中田は「人生の戦略」なんて考えてもうまくいくものではないし、考えたこともないというのが本書を読む前の感想でした。
しかし読み終わった今は人生においては特に時間と言ったリソ－スは限られたものであり、その場その場で大事なことをするのが最も重要であり、人生の戦略は本当に考える必要があると思うようになりました。

筆者はハ－バ－ドビジネススク－ルの教授であり、受講生には世界中でも指折りの有能な人材が集まり、卒業後ビジネスの世界で成功する人もあまたいました。しかし、そうした卒業生のその後を観ていると、私生活で離婚を経験したり、不正会計を行って刑務所行きになったような人物もあったそうです。なぜそうした有能な人材がはなはだしく道を踏み外したことになるのか、そうした過ちを繰り返して欲しくないという意図からビジネススク－ルの最後の講義にに語る内容をまとめたのが本書です。

例えば有能ではあったが結果的に不幸な結末を迎えた人には似たような特徴があったようです

①仕事を選ぶ時の要因として収入を重視していた
②自分の時間や労力をすぐに結果の見える仕事等の活動に注ぎこみ、家族や友人との時間といった領域に時間を使わない
③結果仕事が行き詰まった時にサポ－トになる筈の家族や友人からの適切な支えがなく、一気に破綻を迎えてしまう

こう書きますと①の仕事を報酬で選ぶことの何が悪いのかと反発する人が多いかもしれません。ただそう思うのは人生の優先順位を誤っている、もしくは優先事項に正しく資源が投下されていない証拠かもしれません。本書内では実は家族関係こそ長期的に最も見返りがある点についても書かれています。

本書の最後では筆者が人生が最も必要と考えているものも書かれています。金銭のみの一時的な成功ではなく、最終的に成功を収めることを望む方にはとても参考になる本だと思います
 

追伸：本書ですがこちらのブログの作者の方からの推薦があったので読みました。某上場企業の戦略担当者として結果も残され、サラリ－マンのレガシ－となるものを残したいとの思いを持ってブログを書かれている方ですので私のブログを読む方にはおすすめしたいと思います

↓

金田博之オフィシャルサイト（Think Globally, Act Locally）