価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

株は売り時が難しい

10月に日経平均株価が急上昇を続けたこともあり恐らく株式投資でも現在は含み益になっている方も多いと思います。

 

喜ばしことの一方で悩ましくなるのは含み益を一旦売却して確定するかそれとも持ち続けるかどうかです。株式投資においては買い時より売るタイミングの方が難しいと呼ばれています。

 

買った株が2倍になって売却しても、売却後株価が2倍になると、資産を倍にしたことよりも4倍にする機会を取り逃したことを惜しみがちです。

 

また一度そうした経験があると売却すると損だという意識になり保有したままにしていると、思わぬ株価下落にあって含み益を消失させることになりません。

 

中田もかつてはその点に悩んでいましたがあることに注目するようになってから売りのタイミングには迷わないようになりました。


それは

 

買う時に何故買ったかの理由を明確化(記録化)したからです

例えば今年の8月後半~9月に北朝鮮情勢で日経平均が下落した時期がありました。その時の中田の考えは日経平均のPERの過去平均が15倍であることを見ると、当時13倍台になっていた日経平均は割安と判断して、買い時だと判断しました。

 

その時の中田の判断は以下の2つのケ-スでした

  1. 15倍が平均の日経平均PERが割安と判断した以上、平均値である15倍に戻ったら旨味はなくなったので売却。その水準に戻らない限りは保持

  2. 13倍である日経平均のPERであるが、日本企業の利益水準が下がり現状の株価でもPERが15倍程度になることがあれば、それは中田の判断が誤ったとのことなので損失があっても売却し撤退する

 

結果的に日経平均株価は10月からの急上昇も恩恵もあり、PERを15倍に越す水準まで上昇しました。となると最初に買った時の基準に従い売却する時期だと判断して売却しました。

 

その後株価は一時500円程度上昇しましたが、その後日経平均の乱高下を見ますとまずまずのタイミングで売却出来たと思います。

 

買う時にどういう考えで買ったかをちゃんと記憶もしくは記憶しているとそうでない条件になった時に売ればよいという基準がちゃんとできます。

 

逆に何となく株価を買った際は仮に利益を出せる状態になったとしても明確な基準がないので売り時に困ることになります。その場合はあまり欲張らない水準で利益を出すくらいの判断しかなくなってしまうと思います。

 

売り時に迷われた時は自分がどんな理由でこの投資をはじめたのか考えるようにしてはいかがでじょうか。大した理由もなくはじめた投資が儲かったのであれば、売った方がよいかもと思った時に売るほうがよいと思います。人間の勘は案外間違っていないことも多いですので・・・