価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

ビットコイン投資をやらない理由

ビットコインの上昇ぶりは以前から一部ニュ-スでは流れていましたが今月に入り更に勢いは増しています。

 

今年の3月は邦貨で10万円レベルの水準であったのが、11月末には約10倍の120万円の水準に高騰。今週末には1週間で約1.5倍の180万円に上昇しています。かつての株のITバブルでもこのような急騰は見た経験はなく空前絶後の上昇を見せています。

 

ただ中田としては仮にビットコイン天文学的な金額を儲けるチャンスがあると言われましてもビットコイン投資には興味を持てません。
理由は


ビットコインには価格の割安割高を判定する指標が皆無に等しいからです


株においてはPER(株価収益率)等で株価の割安割高はある程度判定できます。勿論上場したばかりのベンチャー企業の株価にはPERを適用することは困難ですが、日本株市場全体が割安か割高かの判断は色々な指標があるので判定できます。

 

株価に比較するとそうした指数がない、為替市場においても金利差や購買力平価と言った参考になる指標はあります。勿論そうした指数が示す割高、割安の通りになかなか為替レ-トは動かないものですが、ある程度投資にするのに危険か安全な水準かの判定はつきます。

 

対してビットコインには何も指標となるものがありません。始まったばかりの商品ですので過去推移を見ることも出来ませんし、価格に対して他の通貨と結びつく論理性もありません。あるのは需給関係による値動きだけのように思えます。

 

需給関係を見極めるのは情報の多い株式市場でも至難な技です。同じことを情報の更に少ないビットコイン市場で見極めるには更に困難が伴うと思います。

 

またビットコイン取引の主体は30代以下の若い方が中心となっていることもあり、このことはかつてのITバブル時を想起させます。

 

ITバブルやリ-マンショックでも言えることですが、株式市場でも市場が崩壊した時に売り手を探すことは非常に困難です。市場規模の小さいビットコインで同様の事象が発生しましたら、売り逃げの困難さは想像に難くありません。

 

投資で負けないようにするにはなるべく手法を単純化することです。複雑な方法で大変なエネルギーを要して大儲けするより、単純な方法で小さく儲ける方が中田には性にあっています。

 

以前のブログでも投資の神様と言われた本多静六が「投資で失敗する理由は自分の手法を確固とした自信を持って押し通さないことにある」とのことを言われています。

以上のことから中田にはビットコインはハイリターンでしょうが、そのリタ-ン以上にリスクが高い投資に思えます。やはり中田には価値の基準を見出しにくいビットコインを始めとした仮想通貨投資は行わないことを押し通すようにします。