人前でうまく話す方法2
前回は人前で話をする事になった際は、適切なテーマを選ぶべきだとの話をして、自分の経験に基づいた事実を話す等身大の自分を見せる事が最も適切と書きました。
確かに適切なテーマを選べば、人前でスピーチをする際に何を話していいのか分からなくなる事は充分対応出来るとは思いますが、スピーチを成功に導くにはもうひとつの要素が不可欠と私は思います。それは
「充分な練習をすることです」
スピーチの際には概ね時間が決められています。結婚式のスピーチのように時間が決められていないものもありますが、常識的な時間は決まっているものです。
ところが時間内で話を収めると言うのは以外と難しいものです。自分で5分程度で終わる分量で話をまとめてみても、いざ話を始めて見ますと意外とオーバーするものです。
これは自分の経験談や実体験をスピーチにすると尚更起こりがちです。特に若い頃の苦労話は話そうと思えばいくらでも話せるものです。この話を時間内に収めるには、話の構成上必要な話と、不要な話をより分けなくてはならず、事前の練習、少なくとも自分の書いた原稿に従って話をしてみることが欠かせないのです。
結婚式のスピーチや挨拶などで一番嫌われるパターンは、意味もなく長々と話をされることだと思います。スピーチに自信のある人が、原稿などを用意するのを嫌ってアドリブで話す形もありがちですが、そうした話は概ね長話になりがちです。
スピーチで事前の練習など不要だと考えておられる方には、私が読んで本に書かれれていたあるスピーチの名手のエピソードをお伝えします。アメリカのAMWAYの創業者であるリッチ・ディヴォス氏の自伝を読んだ事があります。
ディヴォス氏はスピーチの名手として有名な方であったのですが、そんな人でも毎日寝る前2時間で、次の日に話すスピーチのテーマを欠かさず考えいたとのエピソードがあったのです。
スピーチの名手と言われる方ですら、毎日事前の準備を欠かしていないのであれば、名手でもない我々が練習なしで本番に臨んで何が出来るというのでしょうか。いやそうした日々の練習を重ねたからこそスピーチの名手になれたのだと思います。
人前でうまく話をしたいのであれば、事前準備は充分するべきです。その準備が自信に繋がるのです。