価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

戦略無きは罪

ビジョナリカンパニー等を最近読んだから思うのですが、最近戦略という言葉が間違えと使われているような気がしてなりません。あの本を読んで思いますのは、偉大な成長を遂げた企業に共通していえる傾向は

「自分が勝てると思った領域で戦う事を考えているのです」

企業が競争する際には相手の研究も必要ですが、相手・経済環境も含めてどの領域で戦えば、トップの地位を占める事が出来るかを考えるべきなのです。

そのような領域は大抵マイナーと言われる領域になるとことが多いのですが、そういった分野だからこそ相手もいなくリーダー的な地位を占める事が出来るのではないでしょうか。

逆にどこの企業もやりたいと思っているメジャーな領域では、競争は激化します。そうして企業においては勢い価格競争の世界になり、やればやる程収益力が落ちるとの悪循環に陥る可能性があるのです。

この例は会社におけるキャリア形成にも同じ事が言えるのではないかと中田は思います。中田の会社の花型と言われているのは営業部署です。中田は営業部署にいた時、トップレベルの成績を取ったこともありますが、ブービーまで落ち込んだ時もあり成績は安定しませんでした。

常にトップレベルの成績を維持する先輩もいらっしゃいましたが、土曜も日曜も仕事をするような努力を払って、その地位を維持されているような状況であり、正直中田は営業の分野で自分がトップの地位に経つ事は難しい。もっと言えば自分の替りとなる人は一杯いると考えました。

そこで中田は営業部門で競争する事を諦めました。今の管理部門に異動出来たのは縁があったからですが、管理部門に来てからは他の人がやりたがらない集計業務を行ったり、ExcelVBAを覚え大量にある業務を効率的にこなすための努力を行ってきました。個人的には業務効率化の点においては現在社内の管理部門では有数の知識とノウハウを持っていると感じています。

勿論中田の今の程度以上の知識を持っている方はIT業界にいけばたくさんいると思います。ただ中田の会社においては中田レベルの知識を持っている人材ですら、希少な存在なので価値が上がっているのです。

今課長から指導を依頼されている後輩にも、最初の半年は業務を覚える為にどんな事にも貪欲に取り組め。ただ半年たったら、部署の中で自分の強みとなる領域をよく考えて、その領域を強化するようにしなさいとアドバイスしています。

来て半年の人間が覚えられる業務は、他の人間が来ても同程度で覚える可能性が高い。その程度の強みしかない状態では、異動の際の異動候補にすぐ上がってしまうのがオチなのです。

話しが脱線しましたが、このように自分が勝てる分野を戦略に考えた上で努力をしないと、投資した時間やエネルギーが無駄になってしまう可能性は高いのです。まず初めに戦略ありきで、「戦略無きは罪」なのです。