価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

ドルコスト平均法に関する見解

投資の世界で「ドルコスト平均法」という投資があります。投資をする際に一気に資金を投下するのではなく、毎月定額と云った形で投資する時期を分散して投資をする方法です。

中田は以前はこの「ドルコスト平均法」この投資法の有用性を信者に近い程信じていました。10年程前に読んだ「ウオール街のランダムウォーカー」という本にこの投資法の事が書かれていたのです。

その本にはアメリカのプロのファンドマネージャー(資金運用担当者)は、1年や2年ならともかく、10年程度の期間になると運用成績が市場平均を上回る人間はほとんどいない。市場平均に連動して動くインデックスファンドに投資して、なおかつ投資する時期を分散するドルコスト平均法が最も効率的な投資だと言う事でした。

この本の理論に間違いはないと思います。ただこの投資方法を成功させるには根本的にあるひとつの条件が必要でした。それは

「長期的には上昇する商品を選択しなければならないことです」

中田の場合10年程前から、溜めているお金の一部を日本株のインデックスファンドに投資し続けていました。リーマンショックの直前までは、収益はプラスに推移していたのですが、リーマンショックでマイナスに転落しました。

その後色々ありましたことプラス、日本の株価の先行きに期待を持てなくなったとこもあり、積立も中止してこれまで購入したファンドも損切りの形で売却することにしました。後20年同じ事を続けていればプラスになることもあるかもしれませんが、惰性で続けるよりは一度自分の考えをリセットした方がいいと判断したのです。

今では、積立を始める際にもう少し投資対象を分散すればよかったなかなと感じています。ドルコスト平均法がどんなにリスクを分散する、論理的な投資手法でも投資対象をひとつにしてしまうリスクには対応できません。

投資対象を分散すると言っているファンドに投資しても、ひとつのファンドに資金を集中しては、一人の運用担当者に資金をまかしてしまうリスクを抱えますのでその点では同じだと思います。

折角ドルコスト平均法で、リスクを分散させているのであれば、投資対象を集中させるリスクを負うべきではありません。これからドルコスト平均法による投資をしようとされる方は、その点に注意を払っていただければ中田の失敗談も意味があったかなと思います。