価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

中国人は無礼か?

先日電車の吊り広告を見ていますと中国人はどうしてこんなに無礼なのかと書かれた記事がありました。記事自体は読んでいませんが、人前で大声で話したり、日本のホテルでの傍若無人の振る舞いに対して非難を向けている記事であることは間違いありません。

ただそういう記事を見ると、中田は思う事があります。「20年程前バブルの時代海外の高級ホテルで下着一丁で出歩いて、非常識振りを非難された国民もいたなあと・・・」

日本のホテルの旅館でしたら、浴衣姿で外を出歩くのは当たり前の事ですがホテルの部屋から一歩出たらそこは外と同じとみなす海外では日本人の常識は通用しません。その後日本人も海外旅行慣れしましたので、今の時代海外のホテルでそのような振る舞いに至る人はさすがに減った筈です。

今の中国人もその当時の日本人と同じではないでしょうか。中国人にしてみれば別に悪いと思ってやっている事ではないのだけど、日本とは物事の考え方が違う。日本人にしてみれば傍若無人な振る舞いに思える事も、向こうにしてみれば悪気があってやっている事ではないと思います。

以前人から聞いた話ではありますが、日本では御馳走され出されたものを残す事が失礼とされていますが、逆に中国では出されたものを残さない事が失礼とされています。もてなしをする側は相手が食べきれない程の料理を準備する事がよいもてなしと考えられていますので、もてなされる側としては出された料理を全て食べない位で丁度いいそうです。

このように食事の風習だけみても、国や人種が異なりますと考え方が全く違ってくるものなのです。週刊誌の記事とはいえ、先程の吊り広告のように両国の文化の違いを殊更取り上げ、向こうの習慣が間違っていてこっちが正しいと考えるだけでは、これから先の国際化時代に向けて生き残りを図る事はどんどん難しくなってくる筈です。

中国に関しては尖閣問題を機に互いに相手の国を非難する傾向が避けられない現状ではありますが、先程の記事のような些細な違いを大げさに取り上げるような考えは避けた方が賢明ではないかと思った中田でありました。