株はそろそろ天井圏
11月23日の日経新聞のスクランブルを見て気にかかることがありました
内容は半導体株が上昇を続けており、あらゆるモノがネットと繋がる「IoT」向けの需要が拡大される中、半導体株は安定成長株になってきた意見もあるが、ITバブル期のインタ-ネットと似たような楽観論が気にかかるとの内容でした。
中田が気になったのは記事の途中にある、半導体株の予想PERは1年前の20倍から切り上がり現在は30倍になっており、市場は半導体株の高PERを容認しつつあるとの点です。
中田は半導体産業のことは詳しくはありませんが、この業界が景気の状況によって非常に変動する産業であることは知っています。
以前のブログでも
半導体企業の楽観的な決算コメントを警戒することを書きましたが、景気のよい今の状況を見込んだ1株当たり利益で株価の水準がPER30倍になっているのはかなりの過剰評価と言って良いと思います。
中田は決算の時の記事で、会社が楽観的な見通しを出した後の1年後位の決算は警戒した方がよいとの見解を持ちましたので、「業績落ち込みが予想される業界」+「その業界の株価が割高評価」となりますと半導体業界の株価の先行きには不安を持たざるをえません。
11月の株価は当初一本調子で上がるかと思われましたが乱高下を繰り返しています。年金基金の一部には株価上昇で資産構成比に占める株式の割合が想定以上に大きくなり、株式を売る動きも見られています。
10月の急上昇に乗り遅れた投資家の買いで下落が食い止められている今の状況は安定感があるとは思えません。
「株の天井圏はそろそろ近いのでは・・。」
今の中田にはそのように思えます