価値探究の道

投資や競馬の世界で儲けを追求するに世間で思われている価値と実際の価値のギャップを見つけること。そんな思いで書かれたブログです

運をつかむ技術

週末にこちらの本を読みました

HISの会長でハウステンボスの社長である、澤田秀雄氏の本です。「運をつかむ技術」とのタイトルではありますが、澤田氏自身は運が大切だとは論じていますが、別に運をよくする事だけか必要とは考えておらずこの本を全体を通じて書かれているのは澤田氏の経営論や価値感です。

最初に書かれているるは、チャレンジする事の重要さです。経営をするという事は、やっている事の9割失敗するようなものであるが、残りの1割りのうまくいった事で全てが報われる。だから、命に関わったり、人倫に反する事でない限り、人間はチャレンジすべきであるとという点は強く主張されています。

澤田氏は今の若者は、自分が同年代であった頃に比較するとずっと頭がいいし、「ゆとり世代」のようなくくりで若者を見るのは間違っていると断言されています。ただ頭がいい反面チャレンジ精神はない点は問題だと苦言を呈していますが、チャレンジ精神の欠如は若者に限らず日本全体にも言える問題とも主張されています。

ただそれは日本が豊かになり過ぎて、チャレンジしなくてもそこそこの生活が出来る事になったからだと言ってはいますが、チャレンジのしなさすぎはいずれ大きな問題を引き起こす可能性があると看破されています。

一方で本書のタイトルになっている「運」に関する話は、人生の9割は運であるが、自分で変えられる運も存在するとされています。具体的には、周りの人によい「気」を当たえる事や、よい「気」を持っている人間や企業に近づく事が「運」を変える事が出来ると書かれています。

他にも、バランス感覚の重要性、運が悪い時は「待つ」事も重要である等、ヒジネスで参考になる考え方が多く書かれている良書だと思います。

運をつかむ技術